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個犬的に楽天を中心にパリーグを見守る為のブログ。 個犬的に見守っているので楽天イーグルス球団・選手とは一切関係はありません。
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どうも。ちーぐるす兄弟犬と人間が風邪ひいてます。バケツひっくり返したような雨ですけれど、皆さんも体調管理には気をつけて。さて今年の高校野球について軽く総括。


今年の高校野球は言うまでもなく夏の甲子園決勝の2日間に渡る激戦がなければ、全く違うニュアンスで語られ記憶に残るモノになったと思います。その決勝戦をとりあえず脇に置いて。プロ野球ファンから見た今年の高校野球に対して、一番感じたこと。大量得点の入る試合は、地方大会までで充分。

プロならパリーグではパリーグ馬鹿試合と言われる大量得点の入る試合は、それはそれでパリーグのひとつの風情として捉えられている面もあります。しかしなあ。高校野球、しかも夏の甲子園でここまでの大量得点(取って取られて)ってのはどうなんでしょうか。

なぜここまで大量得点が今年入ったか、という理由なんですが夏の高校野球ラジオ解説によるとバットの開発によるもののようです。プロではラビットボールがかつて問題になりましたが、今度は飛ぶバット・・・飛ぶバットを選手に渡すとほとんどのピッチャーが飛ぶピッチャーになってしまった、と(元祖飛ぶピッチャーはベイスターズ吉見ですけれど)。個犬的には当初はプロで使わなくなったラビットボールの在庫を甲子園に持ち込んだのか?と疑っていたんですけれどね。

まあこれは高校野球の問題というよりメーカーの問題かも知れません。一体どういう用具が本当に野球というスポーツにとって必要とされるのか?売る事に熱心になってしまって足元を見落としているのではないか、と思います。軸のぶれない開発姿勢や一貫した用具開発のポリシーがないようにも。

飛ぶバットの何が問題か、というと結局行き着くところは木製という問題なんです。プロで成功するには木製でHRを打てる・あるいはアベレージを残せる打者になる必要がある。金属バットによる打力はかならずしも木製での打力にはつながらない。黄色い球団で今年手首のコルク入れ替える手術をしたんじゃないか、と言われる右の強打者今岡なんかは「金属より木製の方がいい。芯に当たれば飛ぶ」と言ったそうなんですが。そんな風に感じる打者はおそらく稀でしょう。

金属→木製の壁で実は多くの選手が消えている。西の福留に対する東の澤(略)とか。枚挙に暇のない程。だとすれば本来金属バットが目指すべき方向はよりよく飛ぶバットでなく、より木製に近いバットなのでは?金属→木製の違いを選手達にとって乗り越え易くする、というのが最終的な目標なのではないでしょうか。

そうでなくても野球というのは金のかかるスポーツです。こういう事言うのはアレかもしれませんが、世界的に普及しにくいのはこの用具を整えるという壁もかなりある。サッカーみたいにボール一個あれば路地裏でのっぱらで出来るスポーツではない。(ゴムボールの三角ベースとかならできるでしょうけれど。)

そして投手。このような年に最後に決勝戦に残ったのはある意味絶対的な投手力で優るチームだった、というのが何とも。(国体でも結局この2校が残ったのですから、現時点での地力はこの2校が抜けている、という事でしょう。)結局打たせて取るタイプのピッチャーではなく三振を取れるピッチャーが残ったのは不思議ではないです。逆に言えば打たせて取るピッチャーはこういう用具になってしまったら絶滅してしまうでしょうね。

今年全般的に高校ドラフトの指名が少なかったのは、この用具の変化に対してプロとしてどう判断していいのか見極めがつかなかった、という事ももしかしたら一因としてあるのかも知れません。(もちろんそれ以外にプロ側の都合もあるのでしょうけれど。)見極めが付かなかったら判断基準を厳しくして無理をしない、という方向へ動いても不思議ではない。

個犬的にはむしろ高野連が用具についてもっと主導権を握ってもいいのではないか、と思います。一定以上の飛ぶ力を持つ金属バットが本当に必要なのか、高野連がもっと議論を重ねてみる事がまず必要なのではないか、と。

高校野球も木製に戻せれば一番問題がないのかも知れません。しかしプロ野球選手すら従来のアオダモのバットからメープルに切り替えて行っている状況がある。アオダモが足りなくなりつつあるからです。(まあ後ボールによってはメープルの方が合う、とかもあるのかも。ただメープルとアオダモの間で試行錯誤すると、それでスランプに陥ったりしているようにも見受けられます。球場によってボールが違うのでそれに併せてバットを変えればいいようにも思えますが、それで上手く行っている選手っていますかね?大体失敗してどちらかに固定しているように思えますけれど。)

だとすれば今更金属から木製に戻すのは木の問題からも、あるいは高校生を抱える親の経済的負担から言っても、かなり困難でしょう。

いずれボールに当たった際のバットの反発力について規制が出来るかも知れませんね。その規制が春夏の甲子園のみの規制になるのか、あるいは全般的な高校あるいはメーカーへの指導になるのか、わかりませんけれど。
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